さかもとのブログ

つらつらと

フルマラソン完走しました

11月28日に開催された河口湖マラソン一般男子フルマラソンに出場し、完走しました。
タイムは4時間10分ちょっと。惨敗。目標は3時間半でした。
でもすごく楽しかった。すごくつらかったけど。

3月ぐらいからこの大会に標準を合わせて(昨年同じ大会の河口湖1周(27km)に出ました)けっこう走っていて、300km/月はこなしていました。7月にはあのくそ暑い中383km走りました。
10月に出場したなるさわハーフでは93分。すこし目標より遅かったですが、この大会は登山大会のような標高差があって、あのコースでこのタイムはまぁまぁかな、と、これなら3時間半はいけるだろうと思っていました。
しかし11月に入り、急に冷えてきたからか、夏の疲れに襲われたのか、左膝外側靱帯を痛めました。これはいわゆるランナー障害と言われるものです。はじめは少し痛いぐらいだったので、痛くても走っていたら、これがだめだった、歩行すら困難になりました。特に階段の下りはきつく、一段ずつでなければ降りられない状態でした(バリアフリー大事!)。そんわけで大会前の2週間ぐらいをほとんど走れないまま大会へ。走らなくてもなかなか痛みは引かず、見送りも考えましたが、でもここまで来たんだから、と強引にスタートラインへ。走れるかなという不安と、これから走るぞ、といういい緊張で、脇から汗が..。ちなみにスタート時点の気温は5℃でした。
スタートして、はじめは痛くなかったのですが、10kmぐらいから痛みが出てきました。あと30kmあるぜ?どうするよ?と途中リタイアも考えましが、それだけは嫌だった。だったらはじめから走っていないよ。20kmあたりからは練習不足で脚が動かなくなり、さらに右膝も痛くなり、もう泣きそうになりがら走りました。走り続けました。歩いたら気がゆるんでもう走れないだろうと思ったし、村上春樹じゃないけど「少なくとも最後まで歩かなかった」と言いたかったので(特にそれを言う人はいないのですが)、走り続けました。走っている間に悟りでもひらかないかと微かな期待を抱き、おそろしく痛い膝と言うことをきかない太腿を抱えて走り続けるのは本当につらかった。でも、「俺、これを耐えなきゃ」と思いました。とにかく耐えなきゃこれから先もうなにもできなくなりそうな恐怖のようなものさえありました。30km過ぎたあたりから、給水所の少なさもあって、すごくいらいらしてしまって、交通整理をしてくれている警察官に(心のなかで)悪態をつき、残り何kmと書いてある看板につばを吐き(うそです)、富士山を呪いました(当日は快晴ですごくきれいな富士山が見えました)。結局最後まで悟りは訪れず、きっついまま、泣きそうな顔で走っていました。ゴールが見えたときはさすがにテンションがあがって、顔もしゃきっとしました。そして両手を挙げてみんなに祝福を受けながら花道をゴール!だったよかったのですが、ひとりひっそりとゴール。でもうれしかった。本当に。
ゴールしてからは大変でした。膝が曲がらない。普段の歩行なら10分で着く駐車場まで30分かけていきました。
ちなみに左膝はまだ少し痛くて練習が再開できない状態です。たぶん年内は休むかな。

目標には全く届かないタイムでしたが、とにかく最後まで歩かずに走りきりました。この体験は、本当に大きな体験で、まだ自分の中にゴールしたときのその熱がしっかりと残っています(まだ2週間も経ってないですからね)。
また挑戦したい。次こそは3時間半切りを達成したいと思います。でもけがに気をつけてね。