最近教授の音楽にはまっている。
新しいアルバム「out of noise」がきのう届き、プレーヤー以外を消して(電気はついてます)、窓を閉め、目を閉じて聞いてみた。心地よかった。
- アーティスト: 坂本龍一
- 出版社/メーカー: commmons
- 発売日: 2009/03/04
- メディア: CD
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教授が北極へ行ったときに受けた衝撃をアルバムにしたようだ。そのため、曲名にice,glacierといった、まさにそれを想起させるものがある。
このアルバムは2形態で発売されていて、CDのみの簡易版(1980円)とフォトブックが付いたフルアート版(4500円)がある。
ぼくは贅沢にもフルアート版を買った。
フルアート版には、教授のポエム、曲の解説、北極やスタジオの写真、このアルバムに参加したアーティストの紹介が載っている。教授自身にも興味があるので、こっちを買った。
ポエムの中に
冬は好きです。
雪が降っているのを見ると、
独特の感情が起こります。ぼくだけかな?
たぶん多くの人がそうじゃないかな。
ぼくは、これは氷河期を生き抜いた
ぼくらの祖先の記憶への郷愁じゃないかと
思っているんだけど・・・・・。
というのがあって、思わず「わかります、わかります」とうなずいてしまった。
ぼくも冬が好きで雪が降っているのを見ると、独特の感情が起こります。
「たぶん多くの人がそうじゃないかな。」と言っているから教授のまわりの人も同じなのかもしれない。
上に書いたice, glacierには水の流れる音が入っている。それが本当に心地よかった。
ぼくの出身は山中湖村。まさに山中湖という湖を中心にした村。先祖代々山中湖村の村民である。
雪に対して、「ぼくらの祖先の記憶への郷愁じゃないか」と思うのと同じように、ぼくの場合、水に対してもそうなのかもしれない。
そんなことを思いながら聞いていた。
ちなみにアマゾンのレビューで
試しに一曲目を試聴してみてください。
あのフレーズを基本に、ただ9分間続くのです。
とあるが明らかに「ただ」ではない。同じフレーズでも毎回違う。フォトブックの中に書いてあったがこれはおそらく輪廻を表している。ポエムのなかにもいくつか仏教(っぽい)用語を使っている。たしかに初めて聞いたときは少し我慢が必要かもしれないが、聞くたびにこの曲のすばらしさを感じる。
ぜひパソコンをきって、全曲聴いてほしい。ファンの音は気になります。